Vending machine in the station

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Vending machines (Normal speed)
Vending machines (Paused)

自動販売機とは、対価を払うことで自動で商品の購入やサービスの提供を受けることができる機械のことで、自販機と略されることがあります。2019年末の時点で、日本国内の自販機の普及台数は400万台以上で、混雑を極める大都会の駅から静かな田舎町の街角まで、おおよそどの地域でも、随所に見つけることができます。

Vending machine in the country

随所に設置された自販機

日本では、1890年に初めて、小野秀三と俵谷高七がそれぞれ物品販売の自動販売機の特許を取得しました。俵谷が1904年に発明した「自動郵便切手葉書売下機」は、現存する日本最古の自動販売機とされており、日本最初の自動販売機発明者として、俵屋の名前が広く知られています。1924年に中山小一郎によって製作された袋入り菓子の自販機は、日本初の普及型の自動販売機とされています。1950年代になると、自販機は物珍しい機械から本格的な実用化の時代へと移行し、そして、1960年代に急速に普及しました。1967年に100円と50円の新硬貨が発行されたことがその要因として挙げられます。

Vending machine

日本の自販機設置台数は世界一

日本全国の自販機の設置台数は、2000年に560万台とピークを迎え、21世紀に入ってからは減少傾向に転じました。自販機は物品自動販売機とサービス機に大別されます。物品自販機は飲料や食べ物のような有形の物を提供する自動販売機のことで、乗車券や遊園地の入場券、プリペイドカードなど券の形をした商品を販売するものは自動券売機とも言います。サービス機には自動両替機、自動写真撮影機、コインロッカー、コインランドリーなどが含まれます。

Vending machine tickets

券売機が並んだ切符売り場

日本の自販機にはいくつかの特徴があります。コンビニやスーパーの出店増加などにより、一昔前に比較すると販売する品目が減少しているものの、取り扱う商品の種類が豊富です。冷やしたり温めたりした様々な容器入り飲料はもとより、お弁当・お米・卵などの食品類から、切手、葉書、新聞、傘、印鑑などの非飲食物系の品物まで幅広く販売されています。色々な産業で省エネの取り組みが進んでいるだけあって、環境対策を取り入れた自動販売機も開発されています。

Vending machine payment methods

マルチマネー対応の自販機

例えば、自販機に内蔵されたコンピュータが販売傾向を学習することによって消費電力を減らす機能や、電力の需要がピークになる時間帯に冷却運転を止めることで電力抑制に協力する機能、ソーラーパネル搭載による蓄電で夜間照明の消費電力を抑える機能などがあります。その他に、現金のみならず、複数の電子マネーで支払えるマルチマネー対応の自動販売機や、地震などの災害発生時に、搭載された電光掲示板に災害情報を流したり本体に残っている飲料を無償で提供したりできる地域貢献型の自動販売機、そして、センサーで人の特徴を感知し、おすすめの飲み物を表示してくれるハイテクな自販機もあります。

Vending machine advanced technology

ハイテクな自販機

日本の自動販売機の設置数が世界一という事実は、自販機が日本人の生活にいかに深く浸透しているかを端的に物語っています。他人迷惑な行為を避けたいという日本人の考え方が強く根付いているためか、自販機が壊されたり悪用されたりすることはほとんどありません。自動販売機は今後も進化を遂げ続け、日本人の生活に更なる利便さをもたらしてくれるでしょう。

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