New Year postcards

PDF download

New Year postcards (Normal speed)
New Year postcards (Paused)

歳末が近づくと、日本人が必ずと言っていいほどすることの一つに年賀状の準備が挙げられます。年賀状とは、新年の挨拶のために出す書状のことで、その年の干支に当たる動物の絵を添えることが多く、元旦に届くように送ります。日本郵便株式会社が発行する官製のお年玉付年賀はがきは、抽選で賞品が当たるため、人気が高いです。

Writing greetings cards

お年玉付年賀はがき

現存する最古の年賀状は平安時代のものだとされていますが、日本の郵便行政が年賀はがきを発行するようになったのは戦後になってからです。年賀はがきが最初に発売されたのは1949年12月1日で、現在では通常、毎年11月1日に発売開始されます。発行当初の枚数は1億8000万枚でしたが、戦後日本の経済復興や人口の増加、高度経済成長に伴って年々発行枚数が増えていきました。しかし、2003年の44億5000万枚をピークに、年賀はがきの発行枚数が減少し続け、2020年用の年賀はがきは24億4000万枚で、2021年度は20億枚を下回りました。

A pile of New Year postcards

年賀はがきの発行枚数が減少中

年賀はがきは、年賀特別郵便の取り扱い期間内に投函すると、年末まで郵便局に留め置かれ、元日に配達される仕組みになっています。年賀はがきではない通常の郵便はがきや封書でも、切手部分の下に年賀と朱書きすれば、同様に年賀郵便として扱われます。年賀はがきには、付加金が付かないものと付加金付きのものとの2種類があります。2021年現在では、付加金が付かない年賀はがきは通常はがきと同額の63円ですが、付加金付きのものには寄付金や図画等経費を乗せて68円で売られているものや、写真の印刷に適した光沢紙の73円で販売されているものなどがあります。

Collection of New Year postcards

アルバムに保管してある年賀はがき

多くの人は無地の年賀はがきを購入し、年賀状作成用ソフトを使用して年賀状のデザインをしたり送付先の住所を管理したりします。送る相手は、あまり会う機会がない家族や親戚、普段連絡が取れずにいる友人、勤務先でお世話になっている上司・先輩・同僚などが含まれます。家族に亡くなった人がいる場合は、喪に服しているため、だいたい喪中の1年は年賀状を出さないのが慣習になっています。その際には、毎年年賀状のやり取りをしていた人に向けて、喪中はがきを出し、年賀欠礼の挨拶を行います。喪中はがきを受け取った側は、年賀状を控えるのはもちろん、喪中見舞いを送って気遣いを示すのが礼儀です。

Mourning postcards

喪中はがき

年賀はがきにはお年玉くじが付いており、毎年1月に抽選が行われます。現在、1等・2等については複数の景品の中から好きなものを1つ選択できるようになっているのに対し、末等は常に「お年玉切手シート」です。当選した番号の付いたはがきを郵便局に持参すれば、切手シートは窓口で即日交付してもらえて、1等や2等の賞品は後日郵送となります。また、無駄を省くために、書き損じや余った年賀はがきは郵便局へ持っていき、所定の手数料を払えば、普通切手やはがき、封筒などに交換してもらえます。

Posting New Year cards

郵便ポストに投函される年賀はがき

SNSの普及などが原因で年賀状離れが進んでおり、年賀状を出すのが常識という考えも徐々に変わってきています。しかし、忙しい年末に自分と縁のある人たちを思いながら年賀状を用意するのはやはり特別な意味があります。日頃お世話になっている人への感謝の気持ちを伝えるのに有効な手段であると同時に、元日に受け取る年賀状を楽しみにしている人もまだ大勢いるでしょう。

★ 年賀状関連製品のご入手はこちらから↓

New Year postcards
最新情報をチェックしよう | Check out what’s new

生活様式|Lifestyleの最新記事8件