Light vehicle

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Light vehicles (Normal speed)
Light vehicles (Paused)
本記事の録音に使用したマイク|Microphone used for recording
HyperX QuadCast

日本人の生活様式に配慮し、日本独自の規格に基づいて生産されている物の一つに軽自動車が挙げられます。軽自動車は、排気量が660cc以下、全長が3.4m以下、全幅が1.48m以下、全高が2.0m以下、定員が4名以下、そして貨物積載量が350キロ以下という条件を全て満たした車のことです。

コンビニの駐車場に止まっている軽自動車
Light vehicles in front of a convenience store

コンビニの駐車場に止まっている軽自動車

軽自動車は、世代や性別を問わず、日本国内で人気の高い自動車のジャンルの一つです。2019年に日本で販売された軽自動車の合計は191万台を越え、乗用車全体の販売台数の36%も占めていることからその人気ぶりを垣間見ることができます。軽自動車の人気の要因は、車両本体価格及び税金、諸経費等の維持費が安いことです。

維持費が安くて家計にやさしい軽自動車

維持費が安くて家計にやさしい軽自動車

車両価格は車種やグレードによって違いますが、中間グレードなら150万円前後で購入できるのに対し、普通車は200〜300万円を超える車種が多いです。毎年納付しなければならない自動車税はエンジンの排気量で金額が設定されており、普通車なら最低でも三万円近くかかる一方、軽自動車税は一万円ちょっとで済みます。維持費には他に自動車重量税や、各種保険料、車検費用、駐車場代、ガソリン代、高速道路料金などが含まれますが、車重が比較的軽く、燃費も良い軽自動車を持つことは家計への圧迫を減らすのに効果的だと言えます。

セダンタイプの軽自動車

軽自動車が人気な理由は他にもいろいろあります。購入者が自分の使い方に合わせて選べる様々なボディタイプや普通車にも劣らない機能性など枚挙に暇がありません。代表的なボディタイプには、スーパーハイトワゴン、ハイトワゴン、セダン、SUV、そして、トラック・バンタイプがあります。スーパーハイトタイプは文字通り、室内高が最も高く、スライド式の後部ドアも装備されていることから、子育て世代に人気な車です。子供が立って着替えられることや、乗り降りする際に隣の車にドアをぶつける心配がないなどのメリットがあります。

後部ドアがスライド式のスーパーハイトタイプ
Super height type with rare sliding doors

後部ドアがスライド式のスーパーハイトタイプ

SUVタイプは悪路走破性が高くなっているだけではなく、オープンタイプや外装が格好いい車種が多いため、個性的な軽自動車がほしい人にぴったりです。トラック・バンタイプは荷物を積みやすいように設計されているため、輸送会社や農家などの業務用に使用されることが多いようです。近年発売された軽自動車には、衝突軽減ブレーキや、車線からはみ出さないようにするステアリング操作の支援、道路標識認識機能などの先進的な運転支援技術が数多く搭載され、安全性能にも拘っています。

トラックタイプの業務用軽自動車

軽自動車のデメリットとして、そのパワー不足がしばしば指摘されます。加速するのに時間がかかったり、上り坂ではスピードが上がらなかったりします。しかし、こういったデメリットは最新の運転支援技術によってある程度補われます。軽自動車は狭い路地や駐車場でも小回りが効きますし、市街地をキビキビ走る利便さも否定できません。すでに普通車を持っていてセカンドカーが必要な家庭や、公共交通機関の利用がメインの人に選ばれることが多いことからも分かるように、軽自動車が一つの選択肢としてあるというのは喜ばしいことではないでしょうか。

軽自動車専用駐車場
parking space for light vehicles

軽自動車専用駐車場

日本独特の風景の一つに、この小型でありながら、豊富なデザインやカラーバリエーションを持ち、そして黄色のナンバープレートをつけて日本中を走り回る軽自動車があります。このように使い勝手が抜群で、環境にもやさしい製品をどんどんに世に送り出している日本は素晴らしいと思います。

 
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