sumo wrestler

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Sumo wrestlers (Normal speed)
Sumo wrestlers (Paused)

相撲は日本の伝統的な格闘技で、1909年に国技に制定されました。相撲をする人間は力士といい、日常会話ではお相撲さんや相撲取りとも呼ばれます。力士は、相撲部屋に所属して四股名を持ち、番付に関わらず、日本相撲協会主催の大相撲という相撲興行に参加する選手の総称です。令和3年7月場所時点で、42の相撲部屋があり、70人の関取を含む750人近くの力士が在籍しています。

sumo tournament

大相撲という相撲興行

相撲界には番付と呼ばれる力士の階級のようなものがあり、上から幕内、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口という6つの階級に分類されます。幕内では、更に上から横綱、大関、関脇、小結、前頭の格付けがされます。関脇と小結の2つの位は三役と呼ばれ、三役以上は高い地位である故に、昇進の条件も厳しくなっています。幕内は42名まで、うち三役はそれぞれ2名以上と各階級ごとに定員人数が決まっています。十両以上は関取、幕下以下は力士養成員と呼ばれ、大相撲の各場所中の取組は同じ階級に属する力士同士で行われます。各場所の終わりに、番付編成会議が開かれ、成績に応じて番付の上下動が行われます。

sumo in painting

国技である伝統的な格闘技

力士の給料形態は、月ごとの収入、給金、場所ごとの賞金と懸賞金の4種類あります。十両以上の力士は、場所への出場、休場に関わらず毎月、月収が支払われます。格付けによって支払われる金額が異なりますが、十両は103.6万円、横綱は282万円の給料をもらいます。幕下以下の力士には、月収はありませんが、本場所ごとに養成員場所手当が支払われます。給金は、通算成績の勝ち越し数に応じて加算される報奨金のことで、勝利を重ねれば重ねるほど、多額の給金を受け取ることができます。場所ごとに優勝や殊勲賞、敢闘賞、技能賞などの獲得で支払われるのが場所ごとの賞金で、更に企業や個人からの応援の証として懸賞金が懸けられる取組もあります。

sumo practice

稽古中の力士

力士の番付は給料のみならず、その他の待遇や生活環境にも影響を与えます。十両以上の関取になることで、付け人が身の回りの世話をしてくれるようになります。角界における付け人とは、幕下以下の複数の力士が1人の関取に付いて、荷物持ちや買い物など身の回りの世話をすることを指します。更に、部屋の掃除や料理、マッサージ、観客や報道陣が群がっている時の警備、稽古相手などもします。幕下以下の力士は、朝早く起き、自分の稽古を済ませてから、関取の付け人をしながら生活します。若手力士はこのように下積みの生活を送ることによって心技体を磨き、より上の番付を目指していくことになります。

arena

土俵

本場所のない稽古日の若手力士の1日は、5時半の起床から始まります。起床後は身支度をして、速やかに土俵に向かいます。土俵の準備を済ませてから、まずは四股やすり足などの基本動作からスタートして、ぶつかり稽古などを行っていきます。9時頃に関取たちの稽古が始まると、関取がスムーズに稽古できるようにサポートしたり、関取の相撲を見て勉強したりする見取稽古が行われます。10時半頃に稽古が終わった後、若手力士はお風呂と食事の手伝いに奔走しますが、入浴も食事も番付が上位の力士から順番に行います。昼寝や休憩時間を挟んで、午後4時頃から掃除と夜の食事の準備が始まります。6時に夜ちゃんこを済ませてから11時の消灯までは自由時間になります。

chanko hotpot

ちゃんこ鍋

力士は、上下関係はさることながら、完全実力主義の大変厳しい世界で、出世するには多大な努力が必要な職業です。近年、横綱などの高い格付けまで昇進する外国人力士の活躍が目立ってきました。しかし、2010年に日本人力士の育成や伝統的な相撲文化の維持発展という考えから設けられた、外国出身の力士を1部屋1人までにするという制限は賛否両論を巻き起こしました。

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